7月に地域研修でお世話になりました北里大学病院研修医2年目の研修医です。北里大学病院には、必ず地域で研修をおこなうシステムがあり、離島から、近くの保健所、市中病院まで様々な選択肢があります。その中でも私は、先輩方の充実の声が最も強かった南魚沼市民病院の研修を選択させていただきました。
まず、第一に驚いたことは、外来を一人で行えるというものでした。大学病院で働いていると、外来を行っている先生は上級医ばかりであり、自分が患者さんをファーストで診るのは皆無と言っていいでしょう。また病棟業務の中でも、自分で最終判断を行う機会はほとんどありません。そのような環境の中で研修してきた私にとって、外来とは非常に新鮮なものでありました。喉が痛いという症状一つをとっても、細菌性の病気なのか・ウイルス性の病気なのか?この人にどこまで検査をすべきなのか?抗生剤は使用すべきなのか?この患者さんは何を希望しているのか?そのようなことを考えるだけでも頭が一杯でした。上級医の先生のサポートがありながらも、まずは自分でしっかり考え、そのうえで相談し、最終的には自分で決定する。非常に勉強になる時間でした。病棟においても自分が主治医という立場にたち、治療だけでなく、この患者さんが退院するためには何が必要であるのか?退院した後はどのようにフォローしていくのか?など、大学病院ではなかなか学ぶことができない経験をすることができました。
また、違う大学出身の同期と研修をできたことも非常に大きな経験となりました。研修環境が違う同期と共に仕事をすることで、自分に何が足りないのか、改めて確認することができました。同期とは、毎日食事を共にしたり、休日になれば新潟を観光しに遠出をしたり、そのような思い出も、たくさん作ることができました。
南魚沼市民病院で学ばせていただいた経験を糧にさらに精進していきたいと思います。最後になりますが、お世話になった先生方・コメディカルの方々・南魚沼市民病院の皆さんにお礼を申しあげます。本当にありがとうございました。